ユリ・ゲラー / ユリ・ゲラー (トリオ) 1975
君もこのナンバーを聴きながらスプーンを曲げてみよう!
テルアビブ出身で母方の親戚にジークムント・フロイトを持つユリ・ゲラー。イスラエル陸軍在籍後、(噂では)モサドのスパイ活動に従事。その後地元で奇術ショーを始めるもパッとせず渡米。米国超心理学者アンドリア・ブハリッチに見いだされ本物の超能力者としてCIAの超能力実験に参加。その後米国や英国のTV番組に出演するようになり、1974年より日本でも活躍開始、空前絶後のスプーン曲げブームを巻き起こした。本アルバムは1974年制作されたスポークン・ワード作品。米、英、独、伊でリリースされていたものを、日本盤のみユリがつたない日本語でメッセージをふき替えた泣かせる内容。オープンマインドの重要性を多幸感溢れる楽曲で綴った“Come On And Love”や、超能力をレクチャーする“Mood”など最高すぎるが、何といってもアセンションとカタストロフィが同時発生する“The Day”における色彩表現は、村井秀夫の“味覚の歌”における「世界は黄色だ」の歌詞に影響を与えたとしか思えないヤバさに満ちている。