●ケイオス・マジックとインダストリアル。その時代と文化の背景
80年代初頭のインダストリアル・シーンは60年代サイケデリック・ムーブメントの隔世遺伝であった。83年ロンドンでのイベント、Equinox Event https://archive.org/details/ClubMoralStocklist032-EquinoxEvent に代表されるように、MDMAやスピード、LSDをキメた、スクールカーストから逸脱したティーンたちの宴。彼らはまた、迫りくるエイズの脅威に不安を抱えつつ、あえて顕在意識を突き抜け無意識(死)の領域に飛び込んでいくゲイ・コミュニティー住人たちでもあった。サマー・オブ・ラヴに対してのサマー・オブ・デス。そしてそのトリップとしてのケイオス・マジック。
ケイオスはこれまでの伝統的欧州魔術文化とは異なっていた。ハッサン・イ・サバーの言葉「真実はない。すべては許されてる」に象徴されるように、教祖などの絶対的存在への帰依は重要視されず、それぞれがそれぞれの神秘体験 をDIYに追求していった。そしてその流れでニューウェーヴな秘密結社が続々誕生する。
●ニューウェーヴ秘密結社時代
なかでも代表的な二大秘密結社といえば・・・・・
?The Magical Pact of Illuminati Of Thanateros (IOT)
1978年結成。ファイヤー&アイスのイアン・リード、ピーター・J・キャロル、レイ・シャーウィン、フィル・ヘインら当時20歳代の若者たちにより組織される。90年代にはウィリアム・S・バロウズやティモシー・リアリーといった超大物が参加した。
?Thee Temple Ov Psychic Youth (TOPY)
1981年結成。サイキックTVとその取り巻きにより構成。ジョン・バランスやデイヴッド・チベットなど参加し、体液にこだわったドロドロの儀式が特徴。ジェネPが教祖として君臨しようとし、反感をもったバランスらが次々脱退した。
●秘密結社は大人のたしなみ
秘密結社とは、決して犯罪組織など反社会勢力ではなく、まずは「秘密を共有する」グループであることが大切。
メンバーが誰か、組織のルール・・・・・etc秘密の種類は多々あれど、ほとんどが公然の秘密であることが多いのが実情。しかし、その儀式内容(入会など)だけは完全に秘密となっている。何故ならば、秘密結社運営において儀式というイベントは「一番楽しい」要素だから。事前に儀式内容が外部に洩れてしまうと、 儀式の「驚かせる」部分が台無しになる理由(ネタバレ禁止的意味合い)。
●欧州文化における秘密結社の歴史
古くはフリーメイソンや聖堂テンプル騎士団(OTO)などに由来するが、実質的には19世紀くらいまでは基本同業者組合であり、季節の祭りを運営するなどレイドバックした活動が主だった。いわゆる社交クラブであり、またロンドンのある地区では9割の警察官がメイソンだったりする文化的土壌がある。その結果として、若いパンクスたちが独自に秘密結社作っても「ああ、サークル活動ね」的扱いで大目に見られる。日本のように「カルトだ!つぶせ!!」と弾圧は受けない。ちょっと趣味が合ったり、仲良くなれば気軽に秘密結社を作ってしまう。
●日本では仲良くなっても秘密結社作 らない→文化として根付いてない
強烈な時代精神をモノにするハズのアーティストが、その時代のもっともラジカルなエッジにたっているべきなのに、大本教も古神道も魔術もネオナチも知らないとこで彼らが表現やっている現状は文化的欠落以外の何ものでもないのではないか。敗戦により牙を抜かれたのが原因??
例:もしもパ○ュームの人たちが真言立川奥義の実践者だとしたら(自分だったら全作品コンプリートする)
●秘密結社運動とドラッグ文化の欠落がインダストリアル・ムーブメントからEDMに至るまでの日本人が抱えるモヤモヤ感の原因→ではどうするか?
ポストケイオス的オンラインコミュニティAutonomatrixni http://www.uphyca.org/ofuphyca.html
上記のようなインターネット上での組織orトライブ作り。いきなり古神道などに入門&修行などもアリはアリだが挫折の可能性が高いのでオススメできない。
または徒手空拳でのDIY秘密結社実践。ケイオスを見習いオリジナルに実績を積みかせねることで既存の秘密結社と対等に付き合えるようにする。
●オウムと秋元康に回収された日本のオタク文化
下方向に突き抜けるエナジーが必要。文化的隔世遺伝への期待。
初音ミク→ホワイトマジック
エロゲ→ブラックマジック
タルパ→New!
以上、個人的には魔術と日本のアレでスピッツ・ア・ロコの話を広げようとして思いっきりスベったのが痛恨でした。
画像はゲストの バンギさんがブラックメタルGorugoth別ユニットKoozarと制作した2014年作品。ブラック・インダストリアル!!!
80年代初頭のインダストリアル・シーンは60年代サイケデリック・ムーブメントの隔世遺伝であった。83年ロンドンでのイベント、Equinox Event https://archive.org/details/ClubMoralStocklist032-EquinoxEvent に代表されるように、MDMAやスピード、LSDをキメた、スクールカーストから逸脱したティーンたちの宴。彼らはまた、迫りくるエイズの脅威に不安を抱えつつ、あえて顕在意識を突き抜け無意識(死)の領域に飛び込んでいくゲイ・コミュニティー住人たちでもあった。サマー・オブ・ラヴに対してのサマー・オブ・デス。そしてそのトリップとしてのケイオス・マジック。
ケイオスはこれまでの伝統的欧州魔術文化とは異なっていた。ハッサン・イ・サバーの言葉「真実はない。すべては許されてる」に象徴されるように、教祖などの絶対的存在への帰依は重要視されず、それぞれがそれぞれの神秘体験 をDIYに追求していった。そしてその流れでニューウェーヴな秘密結社が続々誕生する。
●ニューウェーヴ秘密結社時代
なかでも代表的な二大秘密結社といえば・・・・・
?The Magical Pact of Illuminati Of Thanateros (IOT)
1978年結成。ファイヤー&アイスのイアン・リード、ピーター・J・キャロル、レイ・シャーウィン、フィル・ヘインら当時20歳代の若者たちにより組織される。90年代にはウィリアム・S・バロウズやティモシー・リアリーといった超大物が参加した。
?Thee Temple Ov Psychic Youth (TOPY)
1981年結成。サイキックTVとその取り巻きにより構成。ジョン・バランスやデイヴッド・チベットなど参加し、体液にこだわったドロドロの儀式が特徴。ジェネPが教祖として君臨しようとし、反感をもったバランスらが次々脱退した。
●秘密結社は大人のたしなみ
秘密結社とは、決して犯罪組織など反社会勢力ではなく、まずは「秘密を共有する」グループであることが大切。
メンバーが誰か、組織のルール・・・・・etc秘密の種類は多々あれど、ほとんどが公然の秘密であることが多いのが実情。しかし、その儀式内容(入会など)だけは完全に秘密となっている。何故ならば、秘密結社運営において儀式というイベントは「一番楽しい」要素だから。事前に儀式内容が外部に洩れてしまうと、 儀式の「驚かせる」部分が台無しになる理由(ネタバレ禁止的意味合い)。
●欧州文化における秘密結社の歴史
古くはフリーメイソンや聖堂テンプル騎士団(OTO)などに由来するが、実質的には19世紀くらいまでは基本同業者組合であり、季節の祭りを運営するなどレイドバックした活動が主だった。いわゆる社交クラブであり、またロンドンのある地区では9割の警察官がメイソンだったりする文化的土壌がある。その結果として、若いパンクスたちが独自に秘密結社作っても「ああ、サークル活動ね」的扱いで大目に見られる。日本のように「カルトだ!つぶせ!!」と弾圧は受けない。ちょっと趣味が合ったり、仲良くなれば気軽に秘密結社を作ってしまう。
●日本では仲良くなっても秘密結社作 らない→文化として根付いてない
強烈な時代精神をモノにするハズのアーティストが、その時代のもっともラジカルなエッジにたっているべきなのに、大本教も古神道も魔術もネオナチも知らないとこで彼らが表現やっている現状は文化的欠落以外の何ものでもないのではないか。敗戦により牙を抜かれたのが原因??
例:もしもパ○ュームの人たちが真言立川奥義の実践者だとしたら(自分だったら全作品コンプリートする)
●秘密結社運動とドラッグ文化の欠落がインダストリアル・ムーブメントからEDMに至るまでの日本人が抱えるモヤモヤ感の原因→ではどうするか?
ポストケイオス的オンラインコミュニティAutonomatrixni http://www.uphyca.org/ofuphyca.html
上記のようなインターネット上での組織orトライブ作り。いきなり古神道などに入門&修行などもアリはアリだが挫折の可能性が高いのでオススメできない。
または徒手空拳でのDIY秘密結社実践。ケイオスを見習いオリジナルに実績を積みかせねることで既存の秘密結社と対等に付き合えるようにする。
●オウムと秋元康に回収された日本のオタク文化
下方向に突き抜けるエナジーが必要。文化的隔世遺伝への期待。
初音ミク→ホワイトマジック
エロゲ→ブラックマジック
タルパ→New!
以上、個人的には魔術と日本のアレでスピッツ・ア・ロコの話を広げようとして思いっきりスベったのが痛恨でした。
画像はゲストの バンギさんがブラックメタルGorugoth別ユニットKoozarと制作した2014年作品。ブラック・インダストリアル!!!