1982年レイキャヴィックでのパンク集会。少女時代のビョークらのパフォーマンスに交じってベインテインソンの詠唱が披露されるあたりにアイスランドにおけるアサトルとユースカルチャーの繋がりが見てとれる
Sveinbjörn Beinteinsson / Edda (Durtro) 1990
こちらも“カレント93プレゼンツ”シリーズもの。1973年アイスランドで国家公認&合法化(元サイキックTVのヒルマル・オウルン・ヒルマルソンが高位聖職者を務めている)されたゲルマン・ネオペイガニズムのアサトル協会。その創始者スヴェインビョルトン・ベインテインソンの詠唱集。そのトラディショナルかつフォーキーな旋律は一般の音楽ファンにも受け入れられる要素大だが、歌の内容はタイトル通り北欧神話に根差したものであり、ノルウェー・ブラックメタル重鎮バーズムやオーストリア・インダストリアル・ユニット、アラージーレンなどの不穏な連中がこぞって彼の詠唱をサンプリングしてる事実からもその異教主義のヤバさがうかがえる。ちなみにアサトルといえば動物犠牲で知られているがヒルマルソンによれば(アサトル協会では)撤廃されているとのこと。