精神世界からオウム・アシッドへ(ラヴレス!)
精神世界という呼び名は宗教学者の島薗進氏が「学術用語としてニューエイジという言葉を用いるのは不適切である」という理由で考案される(新霊性運動という呼び名も候補になった)。それが実際に世間に用いられたのが1977年ごろ。
「平河出版創刊の”ザ・メディテーション”販促にともない紀伊国屋書店で精神世界コーナーが作られた」や、「たま出版創業者である瓜谷侑広氏がジャンルとして広めた」など諸説あり。
70年代後半から大きめの書店ではこの精神世界がコーナー展開されるようになる。コーナーには瞑想やヨガ、チャネリング、神秘体験からニューサイエンス、心理学、密教、UFO、心霊ものまで・・・・・まさにオカルトと新新宗教とニューエイジ、そして終末思想をミックスした日本ケイオス体系を展界。
これら精神世界を当初牽引していたのは武田崇元氏や津村喬氏といった人々で、60's急進運動のポスト的展界という見方もできそう。
また注目すべきは1970年中盤より意識高い系ビジネスマンや、デキる管理職育成を目的にセンシティビティ・トレーニング(ST)や自己啓発セミナーといった思考や思想の訓練システムが米国より輸入されたこと。当時多くの日本企業がニューエイジ的思想を「全く無視したまま」これらシステムを導入し、STでは実際に自殺者も発生させた。
1979年にはマルチ・レベル・マーケティング から派生した米国アムウェイが日本上陸。これまた多くの社会問題を引き起こしながらも日本の風土に定着。
1976年”地球ロマン”創刊。79年には”ムー””迷宮”も創刊され、その後”トワイライトゾーン””マヤ”といったオカルト系雑誌が続々創刊される。そして1980年代に突入しても精神世界やオカルト、新新宗教の勢いは継続されたまま時代はバブルの狂騒へと突入していく。
1985年から1990年の間、米国や欧州で非合法となったMDMAは日本ではまだ合法だった。しかし世界中のDJたちが東京に集結し、極東セカンド・サマー・オブ・ラヴのプレ的空間を生み出していた現場からさえニューエイジ的文化が表舞台でブイブイ言わせることはなかった・・・・・のだが・・・・・
マヤ暦研究家ホゼ・アグエイアスが提唱したハーモニック・コンバージェンスが世界中のニューエイジャー14万4000人以上を行動させ、MDMAとハウス・ミュージックが英国を中心にセカンド・サマー・オブ・ラヴ革命を生み出した1987年。それまで「オウム神仙の会」として活動していた団体が、教祖のヒマラヤでの最終解脱をキッカケに「オウム真理教」として活動をスタートさせる(宗教法人化は1989年)。
やがて彼らは1990年代初頭、サード・サマー・オブ・ラヴと呼ぶべき東京サイケデリック現象にコミットしていくのだが・・・・・
サマー・オブ・ラヴ無き日本霊性運動(ラヴレス!)とは何だったのか?そしてオウムがもたらしたものは何だったのか??
ここらへんのトコ、イベントのトーク・コーナーでバンギさん、マガリさん、永田さんと考察したく臨んでまいります!秘すべし!!乞うご期待!!!
あなたの聴かない世界vol.10 New Age or New Edge Returns!!!!!日本ニューエイジ秘史
2016年7月2日(土)
神保町視聴室
http://shicho.org/s1access/
18:30open 19:00start
予約2500円(1drink+スナック付)
当日2800円(1drink+スナック付)
?<ライヴ演奏>
バンギ・アヴドゥル(西洋魔術研究家、東京リチュアル主催)ピアノ演奏
マガリ(マガリスギ主催)クリスタルボウル演奏
<トーク>
バンギ・アブドゥル、マガリ、永田希(Book News主催)、持田保(Industrial Music For Industrial People著者)
?<タロット占い>
Z.A.Z. / 婀聞マリ(Ecstasy Tarotblade)
精神世界という呼び名は宗教学者の島薗進氏が「学術用語としてニューエイジという言葉を用いるのは不適切である」という理由で考案される(新霊性運動という呼び名も候補になった)。それが実際に世間に用いられたのが1977年ごろ。
「平河出版創刊の”ザ・メディテーション”販促にともない紀伊国屋書店で精神世界コーナーが作られた」や、「たま出版創業者である瓜谷侑広氏がジャンルとして広めた」など諸説あり。
70年代後半から大きめの書店ではこの精神世界がコーナー展開されるようになる。コーナーには瞑想やヨガ、チャネリング、神秘体験からニューサイエンス、心理学、密教、UFO、心霊ものまで・・・・・まさにオカルトと新新宗教とニューエイジ、そして終末思想をミックスした日本ケイオス体系を展界。
これら精神世界を当初牽引していたのは武田崇元氏や津村喬氏といった人々で、60's急進運動のポスト的展界という見方もできそう。
また注目すべきは1970年中盤より意識高い系ビジネスマンや、デキる管理職育成を目的にセンシティビティ・トレーニング(ST)や自己啓発セミナーといった思考や思想の訓練システムが米国より輸入されたこと。当時多くの日本企業がニューエイジ的思想を「全く無視したまま」これらシステムを導入し、STでは実際に自殺者も発生させた。
1979年にはマルチ・レベル・マーケティング から派生した米国アムウェイが日本上陸。これまた多くの社会問題を引き起こしながらも日本の風土に定着。
1976年”地球ロマン”創刊。79年には”ムー””迷宮”も創刊され、その後”トワイライトゾーン””マヤ”といったオカルト系雑誌が続々創刊される。そして1980年代に突入しても精神世界やオカルト、新新宗教の勢いは継続されたまま時代はバブルの狂騒へと突入していく。
1985年から1990年の間、米国や欧州で非合法となったMDMAは日本ではまだ合法だった。しかし世界中のDJたちが東京に集結し、極東セカンド・サマー・オブ・ラヴのプレ的空間を生み出していた現場からさえニューエイジ的文化が表舞台でブイブイ言わせることはなかった・・・・・のだが・・・・・
マヤ暦研究家ホゼ・アグエイアスが提唱したハーモニック・コンバージェンスが世界中のニューエイジャー14万4000人以上を行動させ、MDMAとハウス・ミュージックが英国を中心にセカンド・サマー・オブ・ラヴ革命を生み出した1987年。それまで「オウム神仙の会」として活動していた団体が、教祖のヒマラヤでの最終解脱をキッカケに「オウム真理教」として活動をスタートさせる(宗教法人化は1989年)。
やがて彼らは1990年代初頭、サード・サマー・オブ・ラヴと呼ぶべき東京サイケデリック現象にコミットしていくのだが・・・・・
サマー・オブ・ラヴ無き日本霊性運動(ラヴレス!)とは何だったのか?そしてオウムがもたらしたものは何だったのか??
ここらへんのトコ、イベントのトーク・コーナーでバンギさん、マガリさん、永田さんと考察したく臨んでまいります!秘すべし!!乞うご期待!!!
あなたの聴かない世界vol.10 New Age or New Edge Returns!!!!!日本ニューエイジ秘史
2016年7月2日(土)
神保町視聴室
http://shicho.org/s1access/
18:30open 19:00start
予約2500円(1drink+スナック付)
当日2800円(1drink+スナック付)
?<ライヴ演奏>
バンギ・アヴドゥル(西洋魔術研究家、東京リチュアル主催)ピアノ演奏
マガリ(マガリスギ主催)クリスタルボウル演奏
<トーク>
バンギ・アブドゥル、マガリ、永田希(Book News主催)、持田保(Industrial Music For Industrial People著者)
?<タロット占い>
Z.A.Z. / 婀聞マリ(Ecstasy Tarotblade)