V.A./ 雲遊歌舞 (キング) 1988
ちなみに岡野玲子作品では”陰陽師”もイメージアルバムが制作されており、そこではブライアン・イーノが雅楽アンビエントを披露している
1984年より少女漫画雑誌“プチフラワー”連載で大人気だった岡野玲子連載“ファンシィダンス”のイメージアルバム作品。実写映画化もされたがそのサントラではないので注意。プロデュースは夫でもある手塚真。岡野&手塚に加えサエキけんぞう、沖山優司、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、バカボン鈴木、鈴木さえ子、土屋昌巳、朝本浩文、OTO、仙波清彦、橋本一子といった音楽家のほかにも、伊武雅刀、森本レオ、鴻上尚史、中沢新一、清田益章といった豪華メンツ参加にバブリーな香りが漂う。CDしかリリースされていないはずだがLP時代の名残か“煩悩SIDE”と“修業SIDE”に分かれており、断然“修業SIDE”がおすすめ。中沢新一が読経のみならずチベット民族楽器を披露するインダストリアル・フュージョン・ナンバーや、スプーン曲げ超能力者として有名な清田益章(彼は翌1989年ロック・ミュージシャン宣言することとなる)が「世界はナンセンス!!!」を連呼するエモいバラードまで聴きどころ満載。